なかなか暗記ができない人は、「頭が悪いからどれだけ時間をかけて勉強しても覚えられない」、「自分は勉強に向いていない」などと思ったりしていませんか?
はっきり言ってしまえば、勉強とは全て暗記なのです。すなわち、暗記ができるようになれば勉強もできるようになるということ。
覚えることは全ての基本ですよね?言葉を話すことができなければ、人とコミュニケーションを取ることもできないし、ルールを覚えることができなければ仕事もできません。
そもそも、暗記ができない人の中には、丸暗記ができないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
もしそのような考えを持っているとしたら、今すぐ暗記に対する固定観念を捨てるべきです。なぜなら、丸暗記できる力が暗記力ではないから。
むしろ、丸暗記することを止めた方が、暗記力を高めることができるのです。今回の記事では、暗記できない人が最短で暗記力をつけることができる勉強法についてご紹介していきましょう。
暗記できない人に必要なこと
結論から言ってしまうと、暗記できない人に必要なことは心に余裕を持つこと。
試験範囲は広いけれど、1つのことを覚えられないと先に進めないという考えで勉強していては、完璧に覚えるまで勉強を先に進められなくなってしまいますよね?
この考え方が間違っているわけではありませんが、「完璧に覚える」という意識を変えるだけで心はだいぶ楽になるはずです。
というのも、心に余裕を持って脳をリラックスさせた状態を保った方が、覚えたことが記憶に残りやすいから。
焦っても何もいいことはありません。完璧に覚える必要のないものは、その記憶の引き出しから取り出しやすい状態になっていれば問題なし。意識すべきは、短時間で覚える暗記の効率なのです。
短時間で暗記するには、試験問題の出題形式を理解しておくこと。何をどのような方法で暗記すればいいのかを把握しておけば、暗記のスピードを上げることができるでしょう。
出題される問題形式によって暗記方法を変える
試験範囲が広いからこそ、先にどんな形式で出題されるのか全体を見ておくことが勉強効率を上げるポイント。
教科書を見て覚えるより、問題を使って覚えた方が効率よく必要なことを暗記することができるのです。
さらに、出題形式が分かれば、どの程度しっかり覚えなければならないのかを把握することができますよね?無駄を省いて効率よく勉強するには、問題集を問題を解くだけのものにしないことが重要。
例えば、選択式の問題は、答えを見て正解を選ぶことができればいいですよね?見て覚えれば解ける問題なのであれば、見ることに集中して覚えましょう。
また、記述式の問題は書くことができなければ意味がないので、何度も書いて覚えるようにすると効果的。
さらに、長い文章を覚えていなければ解けないような問題は、一文をいくつかに区切って覚えるといいでしょう。問題形式が記述式の場合は、何度も書きなぐって覚えるといいでしょう。
見ることも書くことも、暗記するには必要な作業ですが、1つの方法で覚えられないときには音読と組み合わせると記憶に残りやすくなるのでおすすめです。
全てを同じ方法で完璧に覚えようとせず、何をどの程度覚えなければならないのかを把握しておくと、点数につながる暗記をすることができるでしょう。
参考:暗記は得意?不得意? 暗記苦手は勉強法を変えれば克服できる!
暗記できない人は苦手なことに時間をかけすぎる
苦手なことに時間を割いて勉強するのは悪いことではありませんが、暗記できない人はできないことにかける時間が長すぎる可能性があります。
というのも、苦手なことを長く続けようとしても、脳にストレスを与え続けるだけなので、余計苦手意識が強くなってしまうから。
苦手なことはどうやったら早く覚えることができるのか。答えは至ってシンプルです。それは、一回で覚える量を減らすということ。
覚える範囲が広すぎるとやる気がなくなってしまうという人は、タイマーで時間を区切って暗記するようにするといいでしょう。
ポイントは、途中であっても一旦そこで勉強を止めること。終わっていないのに途中で勉強を止めると何となく気持ち悪いですよね?
興味を持つということは、暗記効率を高める上で重要なことですが、勉強が中途半端な状態なっていると、正解は何なのか、覚えるべきことは何なのかが気になり、興味を引き出して勉強を再開することができるのです。
休憩をこまめに取りながら、暗記する範囲や暗記する時間を積み重ねることが、脳のやる気を損なわないためのポイント。
また、煮詰まった状態で勉強を続けても、情報をインプットすることができないので、外の空気を吸ったり、運動したりして気分転換をするといいでしょう。
参考:暗記力を高めるには運動をすべき! 筋トレ直後は暗記効果が上がる?
まとめ
暗記ができない人がやるべきこと・暗記ができない人がやるべきことその1 心に余裕を持つ
・暗記ができない人がやるべきことその2 試験問題の出題形式を把握する
・暗記ができない人がやるべきことその3 苦手なことには時間をかけすぎない
いかがでしたか?
全てを完璧にすることが効率のいい暗記法ではありません。暗記の仕方にもメリハリをつけて、試験に向けた暗記対策をしていきましょう!
参考:勉強が大の苦手だった私が、国際会議に出れるほどの英語力を手にした秘密を全て話そうと思う